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ボウコウの雑記帳

開発工房戦民思想主宰「某工房主」→「暴行棒主」→「ボウコウ」
による依頼主の妄想を実現するまでの記録と、少々アレな日々を
書き殴ってます。
ご依頼の際の参考にしていただければ幸いです。
※旧ブログの移転分のコメントや画像の表示が一部乱れてます。
何卒容赦ください。

-HEAD LINE-
[2018.01]
イサカマガジンキャリアVer.2の仕様を追加しました。
各種塗装仕様がお選びいただけるようになりました。
詳細はこちら
<< HK33用RAS(販売用)の開発 | main | 第79回ビクトリーショーについて >>
HK33の腰下メンテナンス&耐久性強化
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    ご無沙汰しております。
    何とか生きてます。

    病に伏せっていたり旅に出ていたり投獄されていたわけじゃありません。
    ブログは業務にかまけてほったらかしにしてただけです。

    簡単な近況を。

    ──────────
    依頼品は新規オーダーを停止したらレギュラー品の依頼が殺到。
    (mk23カービンデバイスは現時点で去年の受注量を超えてます)
    更に新製品開発業務は去年の3倍になり、ますます首が回りません。
    製品の袋詰めなどは内職や外注に出すようになったので、その手の
    雑務からは解放されましたが、技術系の業務は移管が難しい次第。
    ボウコウの(ひねくれた)設計思想を理解してくれる優秀な人材は
    中々見つからないのが悩みの種です。
    ──────────



    本日紹介するのはまたもやKSCのHK33/53系です。
    これまで当工房ではHK33のカスタムは
    ・外装
    ・チャンバーまわり
    ・メカボ腰上(シリンダとピストン)
    しか手掛けていなかったのですが、メカボックスオーバーホールの依頼が来て
    しまったので、仕方なく 腰下(要するにギアまわり)の研究に着手することに
    なりました。

    実はボウコウはHK33のギアボックスを空けるのが初めてで少し不安だったので
    すが、機械というものはどんなものでも所詮は人の業。
    マニュアルにはパーツリストもついてますので、手順を間違えなければ分解は
    さほど難しくはありません。






    あちゃあ・・・ギアが欠けてますよ。
    軸受もかなり怪しいです。

    ちなみにボウコウは昔HK33のメカボックスをブローさせたことがあります。
    原因は軸受の破損でした。

    破損の流れは以下の通りです。

    ──────
    ベアリングが壊れる
     ↓
    ギアの軸が傾く(ガタが出て振れる)
     ↓
    ギアがロックする
     ↓
    ギアクラッシュ
     ↓
    ヒューズ飛ぶ(ヒューズの意味ないじゃん!)
    ──────

    これじゃいくらギアを焼結金属で作ろうが意味ないよね。
    ってか焼結って鋳物に比べて特別強度が高いわけでもないよね。
    (詳しい人見ていたら教えてください)
    それよりも先に軸受を強化しなくちゃ。

    ──ボウコウの回想───────────
    ん・・・・待てよ?
    ヒューズの前にギアが逝くのはリポバッテリで無理くりブン回してるせいか?
    純正のニッカドならギアが噛んだ時点で回しきれずにヒューズが飛ぶのかも
    しんない。(いやでもウチのHK33飛ばしたときはニッカドだったよな?)
    やっぱチューニングってトータルバランスなんだろなあ。
    ──ボウコウの回想───────────


    HK33のギアは社外品が発売されていないため、純正品を取り寄せるしかない
    のですが、これが高い!
    中華製品が安いだけとも言えますが、1個(1セットじゃないよ)2000円も
    しやがります。





    幸いKSCのアフターサービスは、部品注文すればかなり早く届けて
    くれますが、依頼主に請求するのは気後れする金額です。

    ベアリングが破損する場所は主にべベルギアの軸です。
    (KSCではなんて呼んでたっけかな?)
    軸受ベアリング(正確にはラジアルベアリング)はそもそもアキシアル加重に
    耐えるようには作られていないため、べベル軸受は一番逝きやすい箇所になり
    ます。
    一般的な電動ガンとしては大径の8mmだったとしても変わりません。
    ※ちなみにセクターギアの軸受は更に大径の9mmです。
    クルマのサスペンションピロボールアッパーマウントにガタがくるのと理屈は
    おんなじ。

    パフォーマンスを追求してこまめにメンテナンス(一日使ったら洗浄と注油)
    するならともかく、ベアリングのメンテなんて普通の人はやりませんて。
    なんでもベアリングにすりゃいいってもんじゃないのよ?




    以上から、べベルの軸受はメタルに交換します。
    KSCのHK33/53用の軸受は社外品が発売されていないので、マルイ系のそれを
    使用します。

    が。


    HK33の軸受はマルイ系の軸受と互換性がありません。
    外径:φ8mm/内径:φ3mmのメタルを流用することになりますが、KSC純正の
    軸受と比べるとフランジの外径と厚さが異なります。
    このためマルイ互換のメタル軸受をメカボに組み込むには加工が必要です。
    最早この流れはウチの様式美(いやな様式美だorz)




    フランジ外径はメタルの方が大きいので、旋盤で削っていきます。
    一方フランジ厚はメタルの方が薄いので、アキシアル方向のガタはシムで
    調整可能です。
    どっちも加工がラクな方向に異なっていたので、何とか流用できました。
    逆だったら流用はかなり難しかったことでしょう。
    (フランジの薄肉化なんて考えただけで嫌になる)

    HK33はモーターの後部にバックラッシュ調整用ネジが存在しないので、べベル
    とピニオンにバックラッシュはべベル側で調整することになります。
    そういった意味でもガタが出る方向(外側)に軸受がずれたのは救いでした。


    各部の潤滑には、GAWから発売された「G-Grease」を使用します。
    実は開発には当工房も噛んでまして、長期評価試験ほか諸々でお手伝いさせて
    いただいております。
    潤滑被膜の荷重耐久性に優れるため、電ガンには最適です。
    オイルの飛びきったキシキシカラッカラのベアリングを使うよりむしろ安心。

    ただし性能が良すぎる(特に油膜保持性能)ので、これまでのケミカルとは
    使い方が少し異なります。
    気密が上がりすぎる傾向があるので、特にピストンまわりはそのあたりのマー
    ジンを考えてカスタムする必要があります。




    HK33メカボは
    ・シリンダアッパー
    ・シリンダロワー
    ・ギアボックス左側
    ・ギアボックス右側
    という4ピース構造になっているため、組み立て自体はさほど難しくありません。
    要するにスプリングとギアは別個で組み立てができるわけ。

    面倒は面倒ですが、マルイメカボのように「手が3本欲しい!」などという事態
    にはならないです。
    更にメカボックス部品が細切れになっているため中空箇所が狭くなり、その結果
    剛性が高く、歪みに強い構造になってます。
    ロワーフレームを組まないとモーターが駆動できないところはVer.2っぽい感じも
    しますが、セレクターの抜き差しも簡単なのでマルイより分解組み立てては容易
    です。
    強いて挙げるならべベルのバックラッシュ調整が大変なくらい。





    組み上げて試射してみましたが、懸念材料だったメタル変更による作動音の増加
    もありませんでした。(メタル軸受ってうるさいと言われがち)
    G-Greaseがいい仕事をしてくれてる証拠です。
    それに元々HK33は作動音はやかましいので、気にするレベルでもないでしょう

    気になったのは若干燃費が悪くなったかな、というくらいですが、軸受とギアと
    ヒューズがブッ飛ぶことを考えればおつりがくるでしょう。

    内部系カスタムとしては初めて手を入れる部分なので、長期テストをしてから
    納品となります。

    いつもどおり、問題が起きず製作技術もこなれたらレギュラーメニューに昇格
    させる予定です。




    こうして見るとよくできた銃なんですよ、HK33/53。
    どうして人気出ないんだろ?
    「セミのキレ()」にこだわるなら、シア式電動ガンを使ってみればいいのに。
    初弾のトリガーディレイタイムはゼロですよ。

    確かにちょっと癖の強いところはありますが、カスタムに堪えるポテンシャルは
    確実に持ってます。
    マルイ系電動ガンに比べて強度が劣るわけでもないです。


    幸いHK33/53は絶版ではありません。
    絶版になってから「欲しかったんだよねえ」などという前に買うことをオススメ
    します。すぐに!


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