NOTICE

ブログ内検索


SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
管理
デイトレーダー
MOBILE
qrcode
PROFILE
OTHERS

07
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--

ボウコウの雑記帳

開発工房戦民思想主宰「某工房主」→「暴行棒主」→「ボウコウ」
による依頼主の妄想を実現するまでの記録と、少々アレな日々を
書き殴ってます。
ご依頼の際の参考にしていただければ幸いです。
※旧ブログの移転分のコメントや画像の表示が一部乱れてます。
何卒容赦ください。

-HEAD LINE-
[2018.01]
イサカマガジンキャリアVer.2の仕様を追加しました。
各種塗装仕様がお選びいただけるようになりました。
詳細はこちら
<< M3へのマウントベースの取り付け | main | カービンデバイス強化週間開催中(何回目だよ?) >>
L17A1UGLの製作
0
    本日は書き忘れていた寝かせていた製作記です。




    製作したのは
    「IRON AIRSOFT製M320を、英軍仕様のL17A1UGLに改造する」
    というものです。
    英軍仕様とM320の違いは、全長が長くなっているところです。



    こう書くととても簡単なように見えますが、M320はサイドスイング式の
    ため、バレルを取り囲むフレーム部分もストレッチする必要があります。
    そのため単純にバレルを延長すればいいというものではありません。

    具体的には、
    ・アルミパイプ規格品の中で寸法の近いものを削って継ぎ足し
    ・アルミブロックをフレーム形状に合わせて削り出して継ぎ足し
    ・アルマイトを剥がして全体をブラスト後、再塗装
    という流れになります。

    幸いなことに依頼品は初期ロットのアルミ削り出しだったので、溶接は
    比較的容易です。(鋳造だったら無理)

    ────────
    依頼主はリピーターさんですが、

    >基本的に「コスト面よりもクオリティ面を重視して依頼したい」

    というメール文面を見た時点で「英国面とはかくも業が深いものか」と
    諦めたような納得をしました。
    実際英軍仕様の銃器って殆どモデルアップされていないので、巷でいわ
    れている「英国面に墜ちる」というよりは、フルスクラッチに頼らざる
    得ないという事情もあるのでしょう。
    ────────


    というわけで早速製作に入ります。




    まず樹脂パーツがついたままだと溶接の際に溶けてしまうので、完全に
    分解します。




    次にフレームとバレルを潔くぶった切ります。
    オープンサイトの取り付け穴と各部の強度を考え、フレームを切断する
    場所は各部で微妙に変えてあります。




    バレルには樹脂製のライフリングパーツが接着されているので、これも
    取り除きます。接着剤も併せて削り取ります。





    次に切断したアサリの部分を考慮してストレッチする部品の長さを算出、
    そののちアルミブロックを切り出して大体の形状を作り出します。
    長さだけはキッチリ決めておかないと歪みが出るので、確実に揃えます。
    切り出したアルミブロックは角を落として、溶接面を増やします。
    ビード(溶接痕)を残すわけにはいかないので、深めに角を落として
    内側まで溶棒を流し込んで接合面を増やしてから、溶接痕の丁寧に除去
    します。





    そして溶接。




    溶接後はフライスで平面を出してから、ペーパーで仕上げます。
    アンダーマウントベースは必要ないので、このタイミングで削り取り
    ます。





    フレーム側のストレッチはこれで完了です。




    バレルのストレッチはフレームより大変です。
    切断面が垂直に切れていないとバレルが曲がってしまうので、切削の際は
    ダイヤルゲージを使って完全に振れを抑えます。
    旋盤でもフライスでも作業で一番面倒なのはワークの位置出しです。
    切削する工程そのものは固定さえできていれば割と簡単なんです。




    ストレッチするパイプは少し大きめなので、一皮むいて直径を合わせて
    から、フレームと同様に角を落として溶接面を増やします。
    余談ですがIRON製のM320はアルマイトがやたら硬くて、溶接面を作るのが
    大変でした。
    中華とはいえ、IRONの製品は国産と同等以上の品質です。


    継ぎ足部分は合計3箇所。






    溶接断面の垂直出し→接合の芯出し→溶接→ビード除去
    これを3回繰り返します。







    適当にやるとダルマ落としみたいになってしまうので、一番神経を使う
    工程です。




    無事くっついたら仮組みです。
    歪みがあればスイングアウト動作やRASへの取り付けに悪影響が出ま
    すが、特に問題が出なかったので一安心です。




    全体を整えてから、サンドブラストを施します。
    溶接前にブラストを施すと、ブラストの粉が接合面に入り込んで溶接
    不良が起きるため、ブラスト処理は溶接後の工程となります。




    いつものブラスト屋さんに外注しました。
    相変わらずいい仕事です。





    溶接で巣が入ったところにスムージングを施してから塗装です。

    そして最後に、取り除いてしまったライフリングパーツを復元します。
    全長が長くなってしまったことと、強引に接着箇所を引き剥がしたので、
    元のライフリングパーツは使えません。




    一部製品を除き、中華製品をパーツ単位で取り寄せるのは絶望的なので
    当工房収蔵品のM203ランチャーからライフリングパーツを取り外して、
    移植しました(´;ω;`)
    これでようやく完成となります。






    Y「こんなド変態マニアックなもの作ってどうすんでしょうね?」
    暴「[禁則事項です]に持ち込むらしいですよ。」
    Y「ああ・・・なるほど。」

    完成後、こんな会話があったとかなかったとか。
    当工房の製作品でも指折りの難易度だったので、無事出来上がったときの
    達成感もひとしおでした。


    完成したのが依頼主が使用する予定の前日だったため、直接納品に行って
    きました。まさにギリギリ。
    おかげさまで依頼主にも満足していただけました。

    このレベルの作業は当工房の技術力では年に1〜2回が限界です。
    正直なところ、最初は手に負えないと思ってました。
    次はどんな依頼がやってくるのか、戦々恐々しながら作業に取り組む日々
    です。

    さて、きょうもガッツリお仕事しますか。
    | カスタム | 11:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









    http://blog.senmin-sisou.com/trackback/2038