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ボウコウの雑記帳

開発工房戦民思想主宰「某工房主」→「暴行棒主」→「ボウコウ」
による依頼主の妄想を実現するまでの記録と、少々アレな日々を
書き殴ってます。
ご依頼の際の参考にしていただければ幸いです。
※旧ブログの移転分のコメントや画像の表示が一部乱れてます。
何卒容赦ください。

-HEAD LINE-
[2018.01]
イサカマガジンキャリアVer.2の仕様を追加しました。
各種塗装仕様がお選びいただけるようになりました。
詳細はこちら
<< 竹フォアエンド | main | M3→M1014 >>
JACブラウニングハイパワーの近代改修
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    (依頼一覧を見ながら)
    長老「ここに居並ぶ男ども女ども皆残らず仰天の趣味を身に着けておる。
       いかに優れた工房主だとしても全てをこなすのは不可能じゃ。」

    暴 「あっそう。」(後頭部を掻きむしりながら)

    私が作り手として優れてようがそうでなかろうが、普通じゃない依頼が
    来るのはいつものことです。むしろそれが普通。
    最近はすっかり大概の依頼内容では驚かなくなりました。
    よく「変なものばっか作ってますよねえ」と言われますが、当工房が
    変なのではなく依頼ぬ
    ・・・あれ?宅配便は明日のはずじゃ・・・。

    さて、本日紹介するのはこちら。



    ハーイ注目注目ぅー!
    オッサンの星、JAC製:ブ「ラウ」ニングハイパワーですよー。
    しかも聞いて驚け、正真正銘「ド新品」です。
    あるとこにはあるんですねえ・・・。

    ──説明しよう!JACとは────────────
    サバイバルゲームブームと極悪パワーゲーム時代にバブルの波と共に勃興し、
    電動ガンの台頭と共に消えていったメーカーです。
    (一応電ガンも作ったんですけどねえ)
    外部ソースBV式のフルオート銃を得意とし、作動性と強度には定評がありま
    したが、まーこれがあたんねーんだわw
    ──説明しよう!JACとは────────────


    依頼内容はコイツを「サバゲで現役を張れるようにする」ことです。
    具体的には

    ・各部すり合わせ&作動性向上
    ・HOPの追加実装

    がメインになります。外装には手を加えません。

    では早速行ってみましょう。

    まずは給弾チェック。
    ガスを入れずに弾を込めてスライドをガシャガシャやってみたところ・・・



    これはひどい。


    原因は間違いなくこいつです。



    金属製のマガジンリップが鋭利、、、というかまったく面取りされていないため、
    弾をノズルが拾い上げる際に豪快に傷をつけてくれやがります。
    リューターとペーパーで面取りして対応します。

    が。




    まだちょっと(ちょっと?)塩梅が良くないです。




    マガジンが怪しいのでバラしてみましょう。




    おいなんだこの出っぱりは?
    これでよく給弾不良起きなかったな。




    んー、まー、20年前の銃だから仕方ないね(´・ω・)




    切削研磨かましてピカピカです。
    弾に残った黒い色は地金剥き出しのアルミと擦れて出たものなので、完全になくす
    ことはできません。
    アルマイトでも掛ければいいのかもしれませんが、このアルミにきちんと乗るのか
    専門じゃ無いのでわかりません…。

    この分だとほかの部分も似たような状態なのは間違いありません。
    少し悩みましたが、全バラして完調にしてやることにしました。




    あー、やっぱりね。
    他にもアチコチ問題箇所がありましたが、キリがないので省略。


    油脂類は全部塗り直さないとダメなので、ピストンをバラしたら・・・



    をう?




    どっかで見たことあると思ったら御大んとこのコバカップじゃねーか。
    タナカのM935といい、すげえ普及率だったんだなあ。
    ※後で調べて見たところ、ブローバックエンジン自体がタニコバ設計でした。

    幸いなことにコンディションは良好だったので、そのまま組みます。
    ダメだったらM935のときみたいに再生すりゃいいでしょ。


    ところで、組み直している途中に興味深い機構を見つけました。



    ハンマースプリング固定ピンの穴ですが、3箇所開いてます。
    テンションの低い一番下の穴にピンが刺さってましたが、セッティング用に
    開けられたものなのかもしれません。個人的にこういう設計は好物です。





    全体の調整・整備が終わったので、次はHOP機構の実装に入ります。





    この時代の銃はHOPを標準装備しているモデルが殆どありません。
    ユーザーが手弁当で自作するか、社外品を組み込んでいた時代です。
    JACハイパワーもその例に漏れず、アウターバレルはインナーバレルごと
    ネジ込む構造になってました。
    当然HOPセンターなにそれってなもんです。
    仮にHOPを組んでも何らかの方法でインナーバレルが回らないように対策を
    打つ必要があります。

    何はともあれまずHOPパッキンを組みましょう。



    まず当工房の十八番「サーベルタイガー」を組み込むためにインナーバレルに
    穴を開けます。
    電ガンHOPのようにバレルに丸ごと被せる構造のパッキンでは加工箇所が多く
    なるため非常に面倒ですが、サーベルタイガーのようにチャンバー別体構造の
    HOPパッキンだと汎用性がとても高くて使い勝手がいいです。
    穴を開けたらサーベルタイガーを組んで純正チャンバーラバーを被せます。

    調整式HOPにするのは難しいですが、固定式HOPのセッティングはさほど難しい
    ものではありません。
    最終的には弾の重さで微調整する方向で組んでいきます。


    次に前述のHOPセンターの固定処理に移行します。
    インナーバレルの固定は回転方向にフリーで、そのままではアウターバレルの
    中で回転します。



    テープで固定する方法等が手っ取り早いかもしれませんが、確実に固定する
    ために固定用のビス穴を建設しました。
    これで微調整も簡単になるはずです。


    そして試射の結果は。。。。


    ・・・ダメでしたorz
    チャンバーパッキンがタイトすぎてサーベルタイガーに負荷が掛かりすぎ、
    2〜3発でもげた牙が弾と一緒にぶっ飛んでいくというダメっぷり。
    こりゃ根本的に方針を替える必要があります。

    なんてことを考えながら頭を抱えていたら、某店のメカニックさんが
    「コレVSRのパッキンに形似てません?」と一言。

    ・・・言われてみれば確かに。


    おお、バレルの溝までおあつらえときた。

    早速VSRのパッキンをバレルに合わせてみたところ、バレル径がひとまわり
    細いためブカブカでしたが、なんとかなりそうな雰囲気です。

    というわけでいってみましょう。



    まずVSRのバレルと同じようにHOP窓をつくります。



    HOPパッキンを上から押し付けることは構造上難しいので、癖のついた使い
    古しのパッキンで気密取り+αの小技を使って固定します。

    HOP強度はバレルのHOP窓の大きさで調整することにします。
    あまりやりすぎるとチャンバーのセンターがズレて弾が入らなくなるので
    それなりに慎重に加工します。

    試射調整がちょっと面倒ですが、一旦セッティングが出てしまえば割と
    安定してHOPが掛かるようになりました。
    アフターシュートなので一旦下がって浮き上がる独特の弾道ですが、30m
    くらいは飛んでいくようになったのでまずはひと安心。
    弾の種類によっては弾ポロが起きたり、HOPがうまく掛からないといった
    症状が出ますが、弾の選定でなんとかしてもらうとしましょう。

    ───────────────
    余談ですが、アフターシュートブローバックエンジンて、燃費がとても
    いいのです。フルチャージで40発くらい楽勝。
    弾道が下がるとか、とかくプレシュート(もはや死語)と比べて悪い事
    しか言われていない感じがしますが、最近のブローバックエンジンより
    この辺の構造は優れていると感じました。
    燃費が良いということは、連射時の気化効率が良いということですから、
    気温が低くても安定した性能を発揮できることでしょう。
    ───────────────


    さて、しかしここからまだ続きがあります。

    以前紹介した「レザーアートKEIN」に、ホルスタを発注しました。

    ※参考資料:KEINホルスタ詳細レビュー


    KEINさんの話によると、ハイパワーはGM用のホルスタのサムブレイク部
    ホックの調整によりドンピシャで流用が利くとのこと。
    依頼主も「ぜひ」ということで、早速製作して送っていただきました。



    おおぉぉぉ・・・相変わらずいい仕事ですよ。

    これでサバゲのサイドアームとしてもバッチリです。
    依頼主は早速サバゲに投入すると言ってホクホクと出かけていきました。


    ─────────────
    ※信頼できる筋からの情報によると、在庫がもうひとつあるそうです。
     価格はこの品質で1万切りだそうですから、気になる方はKEINさんの
     ページのメールフォームか
    当工房までお問い合わせください。
    ─────────────


    しかしまた再現性というか、次の依頼が来なさそうな依頼でした。
    まーいつものことですけど。
    機種にもよりますが、こういった絶版品や旧式のモデルでも、加工次第
    で現役運用が可能になります。
    興味のある方はメールフォームからご連絡ください。

    お問い合わせ先はこちらです。
    | 修理 | 10:57 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









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