関東梅雨入りですかそうですか。
塗装が面倒な季節だなあ。
というわけで、本日の依頼品はこちら。
A&K製 M870。マルゼン製CA870の
コピー品(つまりパクリ)です。
フルメタルフレーム製で木製ストックつきということで何かと話題になってますが、
依頼主から「一発目で撃てなくなりました。」と修理依頼が来る程度の代物です。
「外装キットにオマケのメカボがついてくる」という中華銃を見事に体現してます。
さすがA&K。
依頼主からは「ブログのネタに好き放題弄ってください。」とありがたいお言葉を
いただいたので、
遠慮なくぶった斬ります。
(個人的にもマルゼンのシンパですし。)
具体的な故障内容は「コッキングしたっきり撃てなくなった」というもの。
確かにアクションバーロックが掛かっているのにトリガーシアが掛かってません。
たぶんシアまわりの不良だろうなあ。
というわけで早速分解しますが、その前にざっと外観を見てみましょう。
メカニズムはCAに準拠しるはずですから、木製パーツを中心にチェックします。
・・・・・・。
チリが合ってねえ。
なにこのクビレの無いだらしねえグリップまわり。
この辺の意匠は好み分かれそうだなあ。(ちなみにゴム製)
ざっと見た感じでは「安物中華」これに尽きます。
木製ストック目当てに手を出すのはやめたほうがいいでしょう。
少なくとも所有欲はあまり満たしてくれません。
それに、なんか変な臭いもします。
例えるなら古いお寺の中に入るときに漂ってくるアレ。
(何を隠そう、ウチの親父の実家は禅寺なのです。他の人が継いだけどね)
さて、木製パーツの程度は知れたので、改めて分解作業に移ります。
ストックパッドはマルイM3スーパー90と同じ構造で、上から被せてあります。
実銃と違ってリコイルがあるわけじゃないですから、これはこれでいいでしょ。
ストック固定ネジの穴らしき部分にスポンジでフタがしてあります。
スポンジを外すと、金属棒が刺さってました。
K.T.Wのイサカそっくりです。きっとウェイトも兼ねてるんでしょう。
コイツを外せばストック固定ネジにアクセスできるはずです。
が。
この金属棒、まるで圧入してあるかのごとくガッチリはまりこんでます。
振ったり叩いたりしたくらいじゃ出てきません。
メンテナンスという発想がまるで感じられないんですが。
仕方ないので金属棒にタップを立てて引き抜こうとしたのですが、ビクともしない。
一体どうしろと。
そのまま無理に引っ張るとタップがダメになりそうだったので、ネジに入れ替えて
バール
のようなものを使って無理矢理引き出しました。
途中で時点でネジ山がこぼれてネジが取れてしまったので、プライヤーを使って
回しながら引き抜きます。
なんとか取れました。金属棒も思ったより長いです。
さて、これでようやくストックの分解ができます。
が。
ロングドライバーを差し込んでも、ネジ山に噛み合う手ごたえがありません。
おっかしいなあと思ってライトで中をのぞきこんでみたところ・・・
キャップボルトが
収まってましたorz
こんな長え六角レンチなんて持ってねえよ!
というわけで本日のチート。電動ドリル用超ロングエクステンション。
前にストック穴の加工用に購入しました。
ロングドリルビットを買ってから用途を失っていたのですが、こんな作業で使う
羽目になるとは。。。
コイツに自転車の応急工具セットの六角ビットをセットして、キャップボルトに
アクセスします。
ネジ自体はこれまでの苦労とは裏腹に、至って簡単に取れました。
メカボックス後端はオリジナルのCAと大分構造が異なりますので、ストックを
CAに流用するのはかなり無理があります。
(こんな安っぽいストックをわざわざ移植する必要はないでしょうけど。)
はあ・・・ストックをバラすだけでこんなに手間どりました。
しかしこれは、メカボ分解へのほんの序章に過ぎなかったのです。
次回へつづく。
(記事1本で終わらせる予定だったのに・・・)